井川夢の吊橋

(概要)
 井川夢の吊橋は、静岡県静岡市葵区井川地区にある歩行者専用の吊り橋で、南アルプスの山々に抱かれた井川湖(井川ダム湖)に架かる。エメラルド色の湖面と深い森林に囲まれた素朴な景観の中に延びる橋は、秘境・井川を象徴する観光スポットとして知られる。全長は約90メートルで、木製の踏み板とワイヤーで構成された昔ながらの構造をもち、渡るとほどよい揺れを感じられるのが特徴である。
 橋の名にある「夢」は、井川地域の豊かな自然と未来への希望をイメージして付けられたとされる。周囲は南アルプスユネスコエコパークに含まれる自然度の高いエリアで、春は新緑、夏は深い緑と涼風、秋は色鮮やかな紅葉、冬は澄んだ空気と静寂が広がる。とりわけ紅葉の時期には湖面に映る山々と吊り橋が一体となり、多くの写真愛好家が訪れる。
 アクセスには大井川鐵道井川線や山間の道路を利用する必要があり、たどり着くまでの行程そのものが旅情をかき立てる。橋の周辺には遊歩道や展望スペースが整備され、井川ダムや井川湖渡船、廃線跡を利用した散策路などと合わせて楽しむことができる。都会の喧騒から離れ、ゆったりと自然を味わえる点が大きな魅力である。
 井川夢の吊橋は、大規模な観光施設ではないが、素朴さと静けさが心に残る場所である。人と自然の距離が近いこの橋は、南アルプスの山里の暮らしや歴史を感じさせ、訪れる人に「もう一度来たい」と思わせる温かな風景をつくり出している。地域の人々にとっては生活と観光をつなぐ大切な存在であり、井川の魅力を静かに伝える架け橋となっている。
  (アクセス)
 車では、新東名新静岡ICまたは東名静岡ICを出て1時間50分程です。駐車場は井川ビジターセンター駐車場、井川湖渡船場駐車場になります。そこから徒歩10分程です。バス便はJR静岡駅から2時間20分程かかります。大井川鉄道で千頭駅まで行き、バスに乗り換える方法もあります。Map


 
 
 

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