生月大橋

(概要)
 生月大橋(いきつきおおはし)は、長崎県平戸市の平戸島と北西に位置する生月島を結ぶ海上橋で、1991(平成3)年に開通した。全長960メートル、中央支間400メートルをもつ三径間連続トラス橋で、深い青色に塗られた外観が特徴である。完成により生月島は初めて陸路で本土と結ばれ、離島であった島の生活環境は大きく変化した。
 橋が架かる辰ノ瀬戸は潮流が速く、冬には季節風も強い海域である。建設では耐風・耐震設計や塩害対策が重視され、橋脚の形状や防食塗装などに最新技術が採り入れられた。重厚なトラス構造は安定感があり、荒々しい玄界灘の景観と力強く調和している。
 橋上からは平戸島の山並みと生月島の断崖、遠く五島灘まで見渡すことができ、ドライブコースとして人気が高い。特に夕暮れ時、海に沈む夕日と橋のシルエットが重なる光景は印象的である。たもとの道の駅や展望公園は休憩スポットとなり、サイクリングやツーリングの拠点としても利用されている。
 生月島は古くから捕鯨や漁業で栄え、かくれキリシタンの信仰が受け継がれてきた土地である。橋の開通後は観光客が増え、島の博物館や棚田、雄大なサンセットウェイなどの魅力が広く知られるようになった。医療や教育、物流の面でも利便性が向上し、島民の暮らしを支える生命線となっている。
 生月大橋は、自然の厳しさと向き合いながら築かれた「海を越える道」である。青いトラスが描く直線は、歴史と信仰を守ってきた島を未来へつなぐ象徴でもある。潮風を受けて橋を渡ると、玄界灘に生きる人々のたくましさと、静かな島時間の豊かさが心に伝わってくる。
(アクセス)
 車では、佐世保市街から約65kmで1.5時間程です。長崎市街から2.5時間程です。福岡市街から2.5~3時間程です。駐車場は橋の両岸にあります。佐世保からバス便はありますが平戸桟橋乗換となり、便数が少なく時間がかかります。Map


 
 
 

前画面に戻る