関門橋

(概要)
 関門橋は、山口県下関市と福岡県北九州市門司区を結ぶ吊り橋で、関門海峡をまたぐ本州と九州を結ぶ大動脈である。1973(昭和48)年に開通し、全長1068メートル、中央支間712メートルをもつ。完成当時は東洋有数の長大吊り橋として注目され、関門自動車道の一部として物流や人の往来を飛躍的に高めた。
 関門海峡は幅が狭い一方で潮流が速く、1日に何百隻もの船が行き交う日本有数の海上交通の要衝である。その厳しい条件に対応するため、主塔やケーブルには高い耐風・耐震設計が施され、船舶航行への影響を最小限にする橋脚配置が採用された。白い主塔と曲線を描くケーブルは海峡の景観に調和し、遠くからでもひときわ目を引く。
 橋上からは下関側の火の山や門司港のレトロな町並み、行き交う大型船を望むことができる。夜間にはライトアップが行われ、海面に映る光とともに幻想的な姿を見せる。橋の両岸には関門トンネル人道や展望台、唐戸市場、門司港レトロ地区など観光地が集まり、ドライブや散策の拠点となっている。
 開通以前、本州と九州の移動は連絡船や鉄道トンネルに頼っていたが、関門橋の完成により自動車での往来が容易になり、経済圏は一体化した。物流時間の短縮は工業都市北九州や下関の発展を後押しし、救急医療や防災面でも重要な役割を担う。
 関門橋は、歴史の舞台であった関門海峡に近代技術が架けた象徴である。源平合戦や幕末の出来事を見守ってきた海の上に、現代の人々の暮らしを結ぶ力強い曲線が伸びる。潮の香りと汽笛の響くこの橋は、本州と九州を心でもつなぐランドマークとして、これからも海峡の風景を形づくっていく。
(アクセス)
 車では、下関側は中国自動車道 下関ICを出て、10分程です。駐車場はみもすそ川公園駐車場か壇之浦PAとなります。バスではJR下関駅から御裳川(みもすそがわ)下車で15分程です。門司側は九州自動車道 門司ICを出て、5分程です。駐車場は門司港レトロ駐車場か和布刈(めかり)公園駐車場となります。JR門司港駅から徒歩15分です。Map


 
 
 

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