(概要)
京橋は、岡山県岡山市北区を流れる旭川に架かる歴史ある橋で、城下町岡山の交通と文化を支えてきた象徴的存在である。現在の橋は1921(大正10)年に完成した鉄筋コンクリート造のアーチ橋で、全長約122メートル。近代的な構造をもちながら、擬宝珠風の親柱や装飾的な高欄などに和風意匠が取り入れられ、後楽園や岡山城に近い景観と調和している。
京橋の起源は江戸時代初期にさかのぼり、池田光政による城下町整備の中で重要な渡河地点として設けられた。西国街道へ通じる要衝であったため、人や物資が盛んに行き交い、橋のたもとには商家や船着き場が集まった。旭川の水運と陸路を結ぶ結節点として、岡山の経済発展を支えた場所である。
現在も周辺には往時の面影が残り、京橋朝市や夏の花火大会など市民に親しまれる行事の舞台となっている。川沿いの遊歩道からは、白壁の岡山城天守や日本三名園の一つ後楽園を望むことができ、観光ルートの要にもなっている。夕暮れ時には川面に橋のアーチが映り、穏やかな水都の情緒を感じさせる。
また京橋は、戦災や洪水を乗り越えてきた「まちの記憶」をとどめる存在でもある。改修を重ねながら大切に使われ続け、近年は景観照明や歩行空間の整備が進められた。通勤・通学の生活橋としての役割と、歴史景観を伝える文化資産としての価値をあわせ持つ点が特徴である。
旭川の流れとともに時代を見つめてきた京橋は、岡山の近世から近代、そして現代へと続く歩みを象徴する。観光客にとっては城下町散策の入口であり、市民にとっては日常の風景の一部であるこの橋は、岡山らしい穏やかさと誇りを静かに語り続けている。
(アクセス)
車は山陽自動車道岡山ICを出て25分程です。駐車場は後楽園か岡山城にあります。バス便は岡山駅東口バスターミナルから天満屋、表町入口方面行きに乗り天満屋バス停下車徒歩5分程です。岡山駅から約1.8kmなので徒歩25分程で行けます。➠ Map

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