明神橋

(概要)
 明神橋は、長野県松本市の上高地にある梓川に架かる木造吊り橋で、穂高連峰の登山口と明神地区を結ぶ象徴的な橋である。河童橋から上流へ約3.5キロ、徒歩で1時間ほどの位置にあり、奥上高地を代表する景観ポイントとして多くの登山者やハイカーに親しまれている。
 橋名は対岸にそびえる明神岳に由来し、古くから穂高神社奥宮への参道の一部として利用されてきた。現在の橋は安全性を考慮して架け替えられたものだが、自然景観と調和する素朴な木の意匠が保たれ、周囲の森や清流と一体となった落ち着いた雰囲気をつくっている。橋上からは、エメラルド色に澄んだ梓川と、背後に迫る明神岳・前穂高岳の岩稜が望め、季節ごとに表情を変える。
 春の新緑、夏の深い緑陰、秋の黄金のカラマツ、冬の静かな雪景色と、四季の移ろいが美しい。早朝には川霧が立ちこめ、鏡のような水面に山影が映る幻想的な光景が見られる。橋を渡った先には明神池があり、穂高神社奥宮の神域として厳かな空気に包まれることから、自然信仰の地としての歴史も感じられる。
 明神橋は観光施設というより、登山と祈りの道をつなぐ“自然の回廊”である。喧噪の河童橋周辺から一歩奥へ進むことで、上高地本来の静けさに出会える場所であり、山と水と人の営みをやさしく結ぶ存在として、訪れる人の心に深い印象を残している。
  (アクセス)
 車では、長野道松本IC を出て40分程の沢渡駐車場に駐車してシャトルバスで30分程です。岐阜側からは平湯あかんだな駐車場に駐車してシャトルバスで25分程です。上高地バスターミナルから明神橋までは約3.5kmで徒歩1時間程です。バス便は新宿・名古屋・大阪から上高地直行便があります。また松本駅・新島々駅から路線バスがあります。Map


明神橋全景
 
 
秋の明神橋
冬の明神岳
横尾大橋

前画面に戻る