ポンテ・デ・ポンテ・サンパイオ(Puente del Burgo)

(概要)
 プエンテ・デル・ブルゴ(Puente del Burgo)は、スペイン・ガリシア州ポンテベドラ市の中心を流れるレレス川に架かる石橋で、サンティアゴ巡礼路ポルトガルの道の象徴的な通過点である。起源はローマ時代にさかのぼるとされ、現在の姿は12世紀を中心に中世に再建・拡張されたものが基礎となっている。緩やかな半円アーチが連なる優美な構成で、長い歴史の中で都市の発展を見守ってきた。
 橋はポンテベドラの町名の由来とも深く関わり、「古い橋」を意味する地名の核となった。中世には大西洋貿易で栄える港町への入口として重要な役割を担い、市場や宿、病院が周辺に集まった。巡礼者はここで川を渡り、聖ヤコブの墓を目指して北へ歩みを進めたと伝えられる。橋上の路面にはホタテ貝の標識が埋め込まれ、巡礼の記憶を今に伝えている。
 近年の修復で歩行者中心の空間として整備され、石畳と街灯が歴史的景観を引き立てる。川岸の遊歩道や旧市街の広場と一体となり、市民の憩いの場であると同時に観光の要となった。夕暮れにはアーチが水面に映え、サンタ・マリア大聖堂や中世の街並みと調和した情景をつくる。
 プエンテ・デル・ブルゴは、ローマの遺産、中世都市の繁栄、そして巡礼文化が幾重にも重なる“時間の交差点”である。静かな石の橋を渡ると、ポンテベドラの歴史の鼓動が足元から伝わり、旅人はこの町が歩んだ長い物語の一部となる。
(アクセス)
 Pontevedra駅に下車に約1.2kmで徒歩15分程です。市庁舎・サンタ・マリア大聖堂から徒歩10分程です。Map


 
 
 

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